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2025/11/23

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骨粗鬆症のガイドラインが10年ぶりに改訂

人生晩年の健康格差は骨粗鬆症が契機になると言われています。骨粗鬆症があるとQOLは低下し、生命予後も不良となります。

 

前回の2015年版に比べて、2025年版のガイドラインで骨粗鬆症治療の流れ自体が大きく変わったわけではありませんが、骨折リスクが高い患者には骨形成促進薬を第一選択、骨吸収抑制薬であるビスホスホネート薬とプラリア(デスノマブ)は第二選択とする方針が明確になりました。差し迫った骨折リスクまたは最近(2年以内)の骨折と多発骨折の一部では、骨形成促進薬を投与期間上限まで使用後に、ビスホスホネート製剤とプラリアへ変更することになります。骨形成促進薬であるテリボン、フォルテオ(テリパラチド)は24ヵ月、オスタバロ(アバロパラチド)は18ヵ月、骨吸収抑制と骨形成促進の両方の作用を有するイベニティ(ロモソズマブ)は12ヵ月の投与期間上限があります。

 

骨粗鬆症診療の最大の課題は、診断されている骨粗鬆症患者が少ないこと、すなわち骨密度を測る機会が不足していることです。原発性骨粗鬆症の診断基準は、①椎体または大腿骨近位部の脆弱性骨折がある、②それ以外の部位の脆弱性骨折があり、骨密度が若年成人平均値(YAM)の80%未満、③脆弱性骨折はなく、骨密度がYAMの70%以下または-2.5SD以下と定義されています。診断には二重X線吸収装置(DXA)で腰椎と大腿骨近位部を測定することが望ましいとされていますが、病院や整形外科クリニック以外でDXAを施行することはなかなか難しいです。

 

DXAをいつ、誰に行うかもガイドラインに明記されています。

① 骨粗鬆症治療を行う可能性がある方

② 65歳以上の女性、危険因子を有する65歳未満の閉経後から周閉経の女性

③ 70歳以上の男性、危険因子を有する50歳以上70歳未満の男性

④ 脆弱性骨折を有する方

⑤ 低骨密度をきたす疾患に罹患している、またはそれを引き起こす薬物を投与されている成人

 

当クリニックでは、腎移植レシピエントのステロイドによる続発性骨粗鬆症をモニターするために、DXAを導入しています。腎レシピエント以外の方にも10~15分くらいで簡単に測定でき、すぐに結果をお渡しできます。

将来の健康寿命のために、一度骨密度を測定することをおすすめします。