2025/06/19
- お知らせ
ゼップバウンドとマンジャロによる肥満症治療
ゼップバウンドとマンジャロは同じ持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。胃から腸への食事の排出を遅らせる、食欲中枢に作用して食欲を抑える、基礎代謝を上げる、脂肪を分解しやすくするなどの作用を有し体重を減らす効果があります。
肥満症治療の基本となるのは運動療法と食事療法ですが、その中でも摂取エネルギー量を制限することが最も有効で確立された方法です。過食傾向で食欲をコントロールできなくて困っている方に対して、日本ではゼップバウンドが承認(BMI27以上かつ肥満に関連する健康障害を2つ以上有している方、または BMI35以上の方)されていますが、現時点では使用できる医療機関の施設基準(肥満症治療に関する専門研修を受けた施設)の敷居が高く、クリニックレベルでは保険診療での処方開始にはまだ時間がかかる見込みです。 また施設基準を満たしている医療機関でも、保険での処方には、①ゼップバウンド使用前に最低6か月間は食事療法と運動療法の継続、②使用開始後も2か月毎の栄養指導を受けていないと継続投与ができないなどの制限があります。現実的な選択肢にならない場合も多いです。当クリニックでは適応内自由診療としてゼップバウンドを提供します。
また同じ持続性GIP/GLP-1受容体作動薬であるマンジャロは、日本では2型糖尿病のみに承認されています。2型糖尿病を合併していない肥満症に対して、適応外自由診療(同意書が必要)としてマンジャロも提供します。詳細はウェブサイトをご覧ください。