2025/04/19
- お知らせ
百日咳とワクチン接種
百日咳が流行しています。当クリニックへもワクチンの問い合わせが多くなっています。
乳幼児に定期接種として4回接種する3種混合(ジフテリア+百日咳+破傷風)、4種混合(ジフテリア+百日咳+破傷風+ポリオ)、5種混合(ジフテリア+百日咳+破傷風+ポリオ+ヒブ)ワクチンは百日咳の発症を予防します。百日咳に対する予防効果は4年から10年程度で減弱するため、免疫を維持するためには就学前や10代での3種混合ワクチンの追加接種が推奨されていますが、任意接種のためほとんど追加接種されていません。3種混合(DPT;トリビック)は百日咳と破傷風の抗原量が多いので痛いワクチンです。一般の成人や小学生ならDPTを1回追加接種します。国際的には百日咳とジフテリアの抗原量を少なくした成人用の3種混合ワクチン(Tdap;ブーストリックス)を使用するのが一般的ですが、残念ながらわが国では成人用の3種混合がありません。当クリニックの予防接種外来では、輸入ワクチンとして使用可能です。妊婦さんならTdapを使用します。海外では妊婦さんに使用可能のワクチンです。アメリカでは妊娠ごとにTdapを接種します。一方でDPTは妊婦さんへの許可はありません。使用の際は同意書が必要になります。詳しくはクリニックへご相談ください。