2025/10/26
- お知らせ
2025年10月29日に肺炎球菌結合型21価ワクチン(キャップバックス)が発売
成人の肺炎球菌感染症に対するワクチンは、インフルエンザワクチンと同じくらい重要なワクチンです。肺炎、髄膜炎、敗血症を予防します。高齢者、心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、腎臓病、腎移植を含む免疫抑制療法中の方には接種が強く勧められます。
2025年10月29日に肺炎球菌21価ワクチンが発売になります。1つの肺炎球菌に対して4種類(ニューモバックス、バクニュバンス、プレベナー20、キャップバックス)のワクチンが存在することになり非常に分かりにくくなっています。
1988年11月に発売となった23価多糖体ワクチンであるニューモバックスは免疫記憶が成立せず5年毎の接種が必要でした。その後に発売されているワクチンは、すべて免疫記憶を誘導する結合型ワクチンです。結合ワクチンは13価、15価、20価と開発されて、10月29日から21価のキャップバックスが発売となります。
13価のプレベナー13(発売中止)は2013年10月28日、15価のバクニュバンスは2024年4月10日、20価のプレベナー20は2024年8月30日が発売日でした。2024年8月30日以降で、結合型20価(プレベナー20)や21価(キャップバックス)を接種した方は、生涯1回接種でいいです。わかりやすくなりました。
多糖体23価のニューモバックス、結合型でも13価(プレベナー13)や15価(バクニュバンス)接種までの方は追加接種が必要です。
ニューモバックスとプレベナー13(またはバクニュバンス)両方の接種歴がある方は5年空けてプレベナー20かキャップバックスを接種、ニューモバックスかプレベナー13(またはバクニュバンス)どちらかの接種歴がある方は、1年空けてプレベナー20かキャップバックスを接種することが勧められています。
過去の接種歴により、肺炎球菌に対するワクチン接種方法は少し複雑になっています。詳しくはスタッフへお尋ねください。




