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2025/07/20

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腎疾患とプレコンセプションケア外来

コンセプション(conception)とは受胎、つまりおなかの中に新しい命を授かることです。プレコンセプションケア(Preconception care)は、現在の体の状態を知り、将来の妊娠、出産や子育て、さらには加齢に伴う体の変化などに備えて正しい知識を身に着け、自分自身と家族、将来生まれてくる子供の健康に役立てる考え方です。ライフプランを早い段階から意識していくためにも、思春期以降の若い世代の男女を中心に推奨されています。

CKDステージ1から2でも妊娠合併症のリスクはあり、ステージ3以上は腎機能が重症になるほど妊娠合併症は高くなります。透析患者の妊娠は、健康な妊婦と比較して生児を得る確率が低く、早産、低出生体重児の頻度が高いため避けるべきです。そのため、腎疾患を有する女性の妊娠出産は、原疾患で腎機能が悪くなる前か、腎移植後1年以降でのみトライ可能となります。結婚、仕事、年齢、原疾患による腎代替療法必要時の予想される年齢、腎移植のタイミング、不妊治療など、腎疾患を有する女性のプレコンセプションケアは難しいです。また最初の話が生涯にわたって影響してきます。名古屋第二病院での腎移植後妊娠出産100例の経験から、昼からの30分枠で予約可能です。(プレコンセプションケア外来)

先週に成育医療センターから依頼されて、腎疾患とプレコンセプションケアの話をしました。東京は行政が補助を出してプレコンセプションケアを推進しています。名古屋でもプレコンセプションケアが一般的な考え方になるといいです。

 

▶名古屋市公式ウェブサイト
「プレコンセプションケア(プレコン)」

 

詳細はこちらをご覧ください。
将来の妊娠出産を希望するCKD患者へ